織田流点前
織田流煎茶道はどこのご家庭にもある茶器等で手軽に楽しむことが出来ます。手順にはおのずから一定の型があり、芸術味豊かに奥床しさも充分に加味され、おいしい茶菓を味わうことが出来ます。現在は老いも若きも男も女も、社会の一こまとして忙しい日常生活ですが、ほんのひとときなりとも、ゆとりのある気分にひたることは、ここにもあった一つの“しあわせ”を感じることが出来ます。
玉露、煎茶、番茶、紅茶となって居ります。
玉露の場合
あらかじめ、急須、茶碗に温める湯を注ぎ入れ、湯さましに茶に仕立てる湯をとり、茶碗の湯をあけ、茶巾で拭う。急須の温め湯をあけ、適量の茶葉を茶合で入れ、適温の湯を入れ、心静かに旨味のでる時を待ち茶碗に注ぎ分けます。
盆点前
一番少ない道具で構成
ちゃぶ台点前 テーブル点前
応用範囲も広く、家庭での接客に役立ちます。
本点前 飾棚点前
道具扱いにも慣れて来たところでちょっと高度に。でも、楽しみは増しますし、身も心も引き締まります。
器局点前 すすり茶点前
玉露の扱いにも、道具の扱いも習得出来たかな?と思えましたら、ちょっとおあそび心で楽しみましょう。
番茶の場合(生番茶、玄米茶、ほうじ茶)
熱いお茶をたっぷり飲みたいと思う時には最適。器物もそれなりのもの、お湯も高温。最近は、一番茶、二番茶、三番茶という様な向きもありますが、通常番茶といわれるものは三番茶にあたると思います。茎も入りますので茶柱も楽しめます。香り、味ともに薄くなっていますので玄米の香りを加味したり、焙じて香りを楽しんだりして賞味します。
紅茶の場合
緑茶になるのと同種系(椿科)の葉を発酵させてから製られたものが紅茶ですので(緑茶は摘み取られた葉を速やかに蒸すか、釜炒りするかの熱処理をします。半発酵させて製るのが一般にウーロン茶といわれるものになる)煎茶道の一つの点前として楽しみます。産地により世界各地の名産品があり興味深いところもあります。