茶道具

茶道具

結界(けっかい)

点前座を仕切るために炉先にたてるもの。硯屏(けんびょう)と言われる文房具の中で硯のところにおく道具の型と等しいのでこの型をしたものを硯屏と言っておりますが、これも結界の一つです。

結界

涼炉(りょうろ)

灰の入らぬ火を入れるもの。通常コンロといわれるものを細長くスマートにしたもの。姿から連想するに、万年青や蘭等の植木鉢(中国鉢)から姿を写したものではないかと想像します。火入れの部分もちいさいので、おのずから煎茶炭といわれるごく小振りの炭が使われます。点前をしながら明るい火を見て過ごすと、おのずから心が癒されますが、当節は教場や大寄せの茶席等火気厳禁の場所がありますため、電気式となっているのも致し方ない事でしょう。

涼炉

ボーフラ

湯沸しの事。横手と上手とありますが、当流は基本的に上手を使用。
南瓜(ぼうぶら)・・・紅毛詞という。此種、唐土、日本共に呂宋(ロソン=ルソン)等の南蛮国より伝えたり」
と近世日本食物史に一文があります。
湯沸しと型が似ているところからボーフラといわれるようになったようです。全く“かぼちゃ”の型そのものの湯沸しもあります。

ボーフラ

水注(すいちゅう)

点前中に必要となる水を入れておくもの。ポット型の陶磁器。

水注

茶碗(ちゃわん)、茶托(ちゃたく)

茶碗

磁器のものはお茶の色が美しいので好ましいですが、陶器でも季節等により暖か味を好む向きもあります。通常玉露用は小振り、煎茶用はちょっと大きめ、番茶用は陶器でほっこりした感じのもの、すすり茶は蓋付きの専用茶碗、紅茶はお茶の色を楽しみますので紅茶用カップを使用します。

茶托

茶碗をのせる台。大きさ、材質、型等様々ですが 、道具組の調和を見ます。

茶碗、茶托

茶筒(ちゃづつ)

当流は一般的な茶筒型の小振りのものを使用。材質は錫ですとお茶の品質が保たれます。

茶筒

茶合(ちゃごう)、袱紗(ふくさ)

茶合(ちゃごう)

点前中に茶葉の分量を計るもの。竹製が主。

袱紗(ふくさ)

茶合を清める(拭う)もの。絹、木綿などが使われ、無地のもの、柄のものなど様々です。

茶合、袱紗

急須(きゅうす)

横手、後手、泡瓶(持ち手がないもの)の三通りがあります。茶碗と同一種のものもありますが、使い勝手、また道具の取り合わせのよろしいものを。大きさの違いは茶葉の違い、お湯の量の違いによります。お湯の温度の高い場合は勿論泡瓶は無理です。

急須

落葉壺(らくようこ)

不要となった湯等をあける器。通常「こぼし」ともいいます。

落葉壺

茶巾(ちゃきん)、巾筒(きんとう)

茶巾(ちゃきん)

茶碗等を拭う布。

巾筒(きんとう)

茶巾を収めるもの。

茶巾、巾筒

湯さまし

玉露をだす場合には、湯をさます必要があるので、この器がつかわれます。熱湯を用いる茶の場合には不要です。

湯さまし

予備巾(よびきん)

盆や茶碗の外等についてしまった水滴の汚れを拭う布。

予備巾